ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の自慢の攻撃陣

前回は、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の歴史とワールドカップ初出場に大きく貢献したイビチャ・オシム氏を紹介させて頂きました。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は、攻撃のタレントが豊富です。2014年FIFAワールドカップ欧州予選を8勝1分1敗で勝ち抜け、30得点6失点と爆発的な攻撃力を見せつけました。

今回は、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の攻撃の中心選手を紹介します。

【エディン・ジェコ】 生年月日:1986年3月17日

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表でいちばん有名な選手と言えば、マンチェスター・シティで10番を背負うストライカーのエディン・ジェコです。

ジェコは、FKジェリェズニチャル・サラエヴォの下部組織に入団し、2003年にトップチームでプロデビューを飾りました。チェコのFKテプリツェを経て、2007年6月にドイツのVfLヴォルフスブルクへ移籍。

2008-09シーズンにVfLヴォルフスブルクのドイツ・ブンデスリーガ初優勝に大きく貢献しました。リーグ戦で26得点を記録し、相棒のグラフィッチも28得点を挙げてリーグ最強の2トップとして有名になりました。

2011年1月にマンチェスター・シティへ移籍。2011-12シーズンのリーグ制覇にも貢献しました。

身長193cmの体重84kgという恵まれた体格を生かしたプレースタイルが特徴です。ポストプレーからフィニッシュまでをそつなくこなします。ヘディングとフィジカルの強さが大きな武器です。

【ヴェダド・イビシェヴィッチ】 生年月日:1984年8月6日

ジェコと前線でコンビを組むのがイビシェヴィッチです。欧州予選の全試合にコンビで出場し、10試合18ゴールを記録しました。コンビネーションは成熟しており、本大会で爆発したらグループリーグ突破も見えてきます。

イビシェヴィッチは、変わった経歴の持ち主でアメリカのセントルイス大学留学中にパリ・サンジェルマンからスカウトされてプロになりました。

2004-05シーズンにパリ・サンジェルマンでプロデビューを果たし、ディジョンFCOを経てから活躍の場をドイツに移します。

2006-07シーズンはアレマニア・アーヘンに所属し、2007年7月に1899ホッフェンハイムへ移籍しました。1899ホッフェンハイムで頭角を表したイビシェヴィッチは、2012年1月にVfBシュトゥットガルトへ移籍。移籍後も高い得点能力を発揮しています。

イビシェヴィッチも身長188cmの体重80kgと恵まれた体格でバイタルエリアで力を発揮する典型的なストライカーです。

【ズヴェズダン・ミシモヴィッチ】 生年月日:1982年6月5日

中国サッカー・スーパーリーグの貴州人和足球倶楽部に所属するミシモヴィッチは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の攻撃陣を仕切る司令塔です。

ドイツのミュンヘン出身でバイエルン・ミュンヘンでプロデビューしています。VfLボーフムや1.FCニュルンベルクを経て、2008年5月にVfLヴォルフスブルクへ移籍。

先ほど紹介したジェコとともにリーグ優勝を達成しました。ミシモヴィッチは7得点20アシストを記録し、抜群の存在感を示しました。

トルコのガラタサライやロシアのFCディナモ・モスクワでは活躍することができず、2013年1月に中国の貴州人和足球倶楽部へ移籍しました。

両足を自在に操り、長短のパスでゲームをコントロールしながら、得意なミドルシュートでゴールを狙います。プレースキックも得意で決定的なチャンスを作ります。

プレースタイルは中村俊輔選手に似ています。

【ミラレム・ピャニッチ】 生年月日:1990年4月2日

これからのボスニア・ヘルツェゴビナ代表を背負う存在がイタリアのASローマに所属するピャニッチ(ピアニッチ)です。2007年8月18日、17歳のときにフランスのFCメスでプロデビューを果たし、同年11月にはプロ契約を結びました。

2008年7月に名門オリンピック・リヨンへ移籍。同年8月20日には、ボスニア・ヘルツェゴビナのA代表デビューを飾りました。 リヨンでも中心選手として活躍し、2011年8月にイタリアの名門ASローマへ移籍しました。

ボスニア・ヘルツェゴビナが生んだ天才は、全てのプレーを高いレベルでこなすことができます。23歳にして公式戦250試合近くの経験を積んでいるので落ち着きがあります。

ゲームメイクとチャンスメイクの両方を担うことができます。明確なプレービジョンを持っているので、周りの選手や状況に合わせたプレーを選択します。

■まとめ

ジェコとイビシェヴィッチが組む前線は強力で、前線の選手を後ろから支えているのがミシモヴィッチとピャニッチです。タレントが揃うボスニア・ヘルツェゴビナ代表の攻撃陣は侮れません。鉄壁のギリシャ相手に1勝1分と好成績を収めました。

攻撃が噛み合えば、決勝トーナメント進出の可能性は高いです。グループリーグで対戦するイランとナイジェリアに勝てる要素はたくさんあります。

現在、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォなどの20都市で経済への不満から大規模な抗議活動が行われています。政府機関の建物が燃やされるなど混乱が広がっており、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争以降、最大の騒乱に発展しています。

2014年FIFAワールドカップでボスニア・ヘルツェゴビナ代表が活躍すれば、ボスニア・ヘルツェゴビナ国家も何か変わるかもしれません。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表がブラジルで力を発揮することを望んでいます。

※出典参照

ボスニア・ヘルツェゴビナ各地にデモ拡大、150人以上負傷 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News



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