さきたま古墳群を世界遺産にという動きがある。【埼玉県・観光地】
行田市埼玉が県名発祥の地
埼玉県の行田市にある「さきたま古墳群」は、県を代表する史跡の一つです。そして、このさきたま古墳群がある埼玉(さきたま)という地名が県名の由来となっています。現在でも、行田市埼玉(さきたま)という住所が残っており、行田市立埼玉小学校や埼玉中学校もあります。>>関東七名城の「忍城」にある名物とは?【埼玉県・観光地】
関東七名城の一つである「忍城」を見学した足で埼玉発祥の地も見学してきました。私は、そのときに「めざせ世界遺産!」という看板を目にして、初めて行田市が「さきたま古墳群」の世界遺産登録を目指している動きを知りました。
今回は、そんな世界遺産登録を目指している「さきたま古墳群」を少しだけ紹介していきます。
埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)は、埼玉県行田市にある、9基の大型古墳からなる古墳群。県名発祥の地とされる「埼玉」の地にあり、前方後円墳8基と円墳1基の大型古墳が残る全国有数の大型古墳群である。現在は国の史跡として整備がなされている。
引用元:埼玉古墳群(Wikipedia)
日本最大規模の円墳「丸墓山古墳」
さきたま古墳群は「さきたま古墳公園」にあります。さきたま古墳公園は、行田市の市街地から南東へ約1kmのところに位置しています。大きな古墳が集中してあることで全国的に知られている場所です。その中でも「丸墓山古墳」は、とりわけ目立つ存在感を放っています。丸墓山古墳は、直径約100メートル、高さ約18メートルもある日本最大規模の円墳です。階段を登って頂上に行くことができます。
頂上から見下ろす田園地帯は、なかなか良いものです。また、頂上に植えられている桜の木が有名で、春になると桜の名所になります。
稲荷山古墳
丸墓山古墳の頂上から稲荷山古墳が見えます。稲荷山古墳は、全長120メートルもある大型の前方後円墳です。古墳時代後期の5世紀後半に造られたもので、埼玉古墳群中の中では一番古いものといわれています。後円部の円頂に埋葬施設の復元模型があり、階段で登れば見ることができます。晴れた日には、100km先にある富士山を眺めることもできるそうです。私が行ったときは、富士山は見えなかったけど、綺麗な空を見ることができました。
もしかしたら、さきたま古墳群は、素晴らしい景色を見ることができるスポットなのかもしれません。
世界遺産がない埼玉県
埼玉県には、比企郡吉見町にある「吉見百穴(よしみひゃくあな)」や秩父市にある「三峯神社(みつみねじんじゃ)」、川越市にある「喜多院(きたいん)」など、さきたま古墳群以外にも有名な歴史的文化遺産がいくつかあります。しかし、いずれも世界遺産には登録されるまでには至っておりません。だから、行田市がさきたま古墳群の世界遺産登録を目指している動きは非常に興味深いです。一方で、あまり現実的な話ではないとも思えます。なぜなら、埼玉県民でも「さきたま古墳群」の存在を知らない人がいるからです。私の友人は、誰一人として知りませんでした。
埼玉県民は、もともと郷土意識が低いので「さきたま古墳群」が世界遺産に登録されようが、登録されまいが、あまり関心がないでしょう。しかし、世界遺産を目指すなら県民の協力と理解を得る必要があるのはないかと私は感じます。
埼玉県の観光を盛り上げるためにも、もっと県全体で世界遺産登録を目指すべきではないでしょうか?
さきたま古墳群の基本情報
引用元:さきたま古墳群(行田市観光協会)
所在地:〒361-0025 埼玉県行田市埼玉 地内
料金:散策自由
交通アクセス:高崎線行田駅より行田市内循環バス「観光拠点循環」に乗車、「埼玉古墳公園前(乗車約14分)」下車徒歩2分
駐車場:あり(無料)
TEL:048-559-1111
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