タミフルはウイルスに感染後48時間以内に飲まないと効果がない?
タミフルやリレンザは対症療法薬
インフルエンザを治す特効薬はありませんが、タミフルやリレンザなどの対症療法薬は存在しています。タミフルは1996年に販売が始まり、リレンザに至っては1990年から販売されています。日本では、一般的にタミフルのほうがよく知られていますが、リレンザのほうが歴史のある薬です。これらの薬は、決してウイルスを殺してくれるものではありません。
タミフルやリレンザは、ウイルスの増殖を抑制する薬のため、飲むタイミングによってはあまり効果を発揮してくれないのです。
ウイルス感染後48時間以内に飲まないと効果なし
タミフルやリレンザは、インフルエンザウイルスに感染してから48時間以内に飲むと、ウイルスの増殖を抑えてくれます。なぜ、48時間以内なのか疑問に思いませんか?
インフルエンザウイルスは、細胞に侵入してから、約8時間で100倍に増殖します。そして、24時間後には100万倍になるといわれています。ウイルスが数千個から1億個に達すると、高熱などの症状が現れます。ウイルスが細胞に侵入してからしてから症状が出るまでに、だいたい2日かかるといわれています。
要するに、タミフルやリレンザは、ウイルスの増殖を抑制する薬なので、48時間以内に服用しないと効果がないのです。
ウイルスを殺すのは自分の免疫力だけ
タミフルやリレンザは、インフルエンザウイルスが少ない時点で服用すると、高い効果を発揮します。学校や会社でインフルエンザが大流行していたり、身近な人にインフルエンザ感染者が現れて、もしかしたら自分もウイルスに感染してしまったかもしれないという時点で服用しないといけません。だから、高熱が出てから飲んだのでは遅いのです。
インフルエンザウイルスを減らすことができるのは、自分の免疫システムだけです。それに、世界各地でタミフルの耐性を持つインフルエンザウイルスの出現を確認されています。
どんなに強力な薬を開発したとしても、ウイルスはいずれ耐性を持ってしまうので、薬の効果はなくなってしまうのです。インフルエンザは、薬に頼って治すものではないという認識を改めて持つことが大切です。
終わりに
タミフルやリレンザなどの抗ウイルス剤は、単なる一時しのぎにすぎません。インフルエンザウイルスが入り込まないような生活習慣を心がけたり、仮にウイルスが侵入してきても、免疫が退治できるよう状態に整えておくほかないのです。
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