うがいに風邪予防の効果がないって本当?

手洗いやうがいは、病気予防の「基本のキ」といわれていますが、一方で、うがいには風邪やインフルエンザなどを予防する効果がないともいわれています。

果たして、何が本当のことなのでしょうか?

うがいの習慣は日本だけのもの!?

ガラガラと音を立てながら、うがいをする習慣は日本だけのものです。海外では、口に水を含んでブクブクする程度のことが多いそうです。

海外の場合、大きな音を立てるのは、はしたない行為と見なされます。こういった文化の違いもあるのですが、世界的には、うがいに風邪を予防をする効果はあまりないという認識があるようです。

日本では、教育の一環としてうがいの仕方を教えています。うがいをすることによって、風邪やインフルエンザなどを予防できると思い込んでしまっている部分も確かにあるのかもしれませんね。

うがいのやり過ぎは逆効果?

うがいをすると、口の中がスッキリしたり、口の中が潤うという効果があるのは間違いありません。うがいには、口の中の粘膜に付着したウイルスを洗い流す効果があるそうです。

うがいをしたグループとうがいをしなかったグループを比べると、うがいをしたグループの方が風邪にかかる確率が低かったというデータがあります。ただ、インフルエンザは感染力が強いので、うがいで防ぐことはできないのです。

京都大学の川村孝教授のグループが、被験者を「うがいをしない群」「水うがい群」「ヨード液うがい群」に割り付けて、うがいの風邪予防効果を検証した。その結果は、1か月あたり100人中の発症率は、うがいをしない群26.4人、水うがい群17.0人、ヨード液うがい群23.6人であった。多変量解析で群間のばらつきを揃えると、水うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べ、40%低下となった。一方ヨード液うがいをした場合はうがいをしない場合に比べ、12%の低下にとどまり、統計学的に意味のある抑制効果は認められなかった。

引用元:うがい(Wikipedia)


水うがいには、風邪を予防する効果があるみたいです。うがい薬には、細菌を殺す効果や炎症を鎮める作用があるのですが、ウイルスによる風邪を予防する効果は期待できないようです。

また、うがいをやり過ぎると、粘膜を傷つけてしまったり、必要な細菌まで取り除いてしまいます。ちなみに、お茶うがいは非常に効果が高いみたいです。お茶のカテキンの殺菌効果が、雑菌をとるのに効果的なんだそうです。

箸の文化が感染症を防ぐ

ガラガラうがいも日本だけの習慣なのですが、箸で食事をする習慣も日本独自の文化です。諸外国に比べ、日本の感染症の発生率が低いのは、手を使わずに箸を使うからです。私もうがいより箸で食事をする習慣の方が感染症予防に貢献していると思います。

欧米では、基本的にナイフやフォークを使って食事をしますが、パンは手でちぎって食べますし、サンドイッチも手で食べます。また、日本では、お店に行くとおしぼりが用意されていますが、海外にはおしぼりの文化がないのです。

中国でも箸を使いますが、みんなでテーブルを囲んで食べるときに取り箸が置かれていることはなく、各自の箸で食べ物に直接触れます。箸を使うことによって、手についている細菌やウイルスを口に入れなくて済むのです。

また、昔は人前で箸を使わずにものを食べるのは、礼儀をわきまえない大変失礼な行為だと見なされていました。だから、洗っていない手でものを食べることもほとんどありませんでした。

しかし、昔と比べると、近年は街角や電車の中などで食べ物を食べる人が増えました。この生活習慣の変化こそがノロウイルスなどに感染するリスクを高めている可能性は十分にあります。

箸で食べる習慣は、世界に誇れる素晴らしい日本の文化であり、衛生面でも非常に優れているのです。

終わりに

うがいには、風邪予防の効果がないといわれていますが、水うがいで風邪の感染率を低くできるというデータはありますね。うがい薬に効果がないのは意外でしたね。

私は、ガラガラうがいよりも箸文化の方が感染症を予防するのに貢献していると思います。手を洗わないで食事をしたり、手づかみで食べるファーストフードが増えたことにより感染症にかかるリスクが高まったと思っています。



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