サッカー日本代表と対戦するギリシャは強い?

2014年サッカー・ワールドカップのグループリーグで日本代表と対戦するギリシャはどんなチームなのでしょうか?

前回に引き続き、今回はギリシャ代表チームを紹介します。

ギリシャ対日本 2014年6月19日 19:00 会場:ナタール

・ギリシャ(2大会連続4回目)

ギリシャはヨーロッパ予選のプレーオフでルーマニアを合計スコア4-2で退けて、ワールドカップ出場権を獲得しました。ギリシャはUEFA欧州選手権2004で優勝を経験しています。2010年FIFAワールドカップはグループリーグで敗退し、ワールドカップでは決勝トーナメントに進出したことがありません。

ギリシャはヨーロッパ予選のグループリーグで8勝1分1敗と素晴らしい成績を残しました。10試合で4失点しか与えなかった堅守速攻が特徴的なチームです。ギリシャは一貫して守備的な戦術を採用し堅実なサッカーをします。守備から攻撃への切り替えが早く、サイドからのクロスを多用します。得点が少ないチームなので日本は早い時間帯で先制点を奪うことができれば勝利が見えてきます。

ギリシャの守備の中心はドルトムントに所属するソクラティス・パパスタソプーロスです。パパスタソプーロスは1対1に強く、闘志溢れるプレーが魅力的です。特に印象的なプレーは2010年FIFAワールドカップ・グループリーグの第3戦のアルゼンチン戦です。この試合、中盤で起用されたパパスタソプーロスの仕事はメッシを封じることでした。パパスタソプーロスはメッシから何度もボールを奪取し決定的な仕事をさせませんでした。

当時のパパスタソプーロスとメッシのマッチアップ動画


そして、中盤のキープレーヤーはギオルゴス・カラグーニスです。カラグーニスはギリシャ代表最多出場記録を持つ大ベテランで、37歳で本大会に出場することが濃厚です。全盛期と比べると、スピードやスタミナは衰え、ドリブルのキレもなくなりましたが、キックの精度は健在です。

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(※画像はベテランのカラグーニス)

ゲオルギオス・サマラステオファニス・ゲカス、UEFA欧州選手権2012で活躍したディミトリオス・サルピンギディスを中心に攻撃を仕掛けてきます。日本人が193cmのサマラスに競り勝つのは難しいでしょう。また、プレーオフで2試合3ゴールの結果を残したコンスタンティノス・ミトログルの台頭もあり攻撃の層の厚みも増しています。

ギリシャはUEFA欧州選手権2012でもマンマークを採用して攻撃的なチームを苦しめていました。マンマークを採用するチームに対してパスサッカーはあまり効果的ではありません。日本に必要なのは1対1の仕掛けやダイレクトなプレーだと思います。ギリシャは強豪ではありませんが、少し癖のあるチームなのです。

ギリシャはグループCの中でも難しい相手です。ギリシャは負けないサッカーができるので1勝することさえできれば、初の決勝トーナメント進出が見えてくるでしょう。日本はアジア予選でも守備を固めるチームに対して苦戦していました。ギリシャは日本が苦手とする堅守速攻型のチームなので引き分け狙いでも悪くないかと思います。

日本が決勝トーナメントに進出するには、初戦のコートジボアール戦での勝利が絶対条件になるでしょう。次回はそのコートジボアールについて解説します。



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