咳や痰を薬で止めるのは逆効果?身体を守る働きがある!

梅雨の時期は、気圧の変化や気温差により体調を崩してしまい、が出てしまう人がいます。この咳なのですが、薬を飲んで止めていい場合とあまり止めるよくない場合があります。

痰も同様に必ずしも薬で止める必要はありません。そこで、咳や痰が出る理由を少し紹介したいと思います。

咳は異常を感じたときのサイン

咳は呼吸器になんらかの異常が生じたときのサインです。通常、咳は健康な状態では出ません。

咳は物理的な異常が発生したり、精神的な問題があると出ます。

物理的な問題としては、気道にチリや埃などの異物が侵入したり、冷たい空気や急に大量の空気を吸い込んだりして、喉頭や気管支が刺激を感知すると咳が出ます。

精神的な問題としては、ストレスの影響で咳が止まらなくなったり、他人に対する怒りや注意をアピールするための咳払いなどがあります。

咳は気道内の異物や分泌物を除去するための生体防御反応です。

咳や痰は異物を体外へ出すための生体防御反応

咳の種類は、痰を伴わない乾性咳と痰を伴う湿性咳に分けられます。

息と一緒に吸い込まれた埃などの異物は、鼻毛というフィルターに引っかかります。ところが、フィルターに引っかからずに気管支まで入り込んでしまう異物もあります。

すると、今度は気道粘膜の表面が小さな異物を吸着してくれます。そして、異物は気管支と肺の粘膜から出た痰とともに排出されます。

痰は気管や気管支などの粘膜から出た分泌液で、細菌やウイルス、埃などが混じっています。

痰が気管支の中から出ないと、細い気道内で細菌が繁殖して、肺炎などの病気を引き起こします。痰が過剰に出るときは気管支分泌腺が腫れていると考えましょう。

咳と痰を薬で止めるのは逆効果?

咳と痰が出るときに、自分の判断で市販の咳止めを飲む人がいます。しかし、それはあまり効果的ではありません。

咳や痰が出るときは、無理に止めないで出しておいたほうがいいです。先ほど書いたように咳や痰には異物を体外に排出したり、細菌が繁殖するのを防ぐ働きがあるからです。

それでも、咳を止めたいなら痰をすっきり出すために水分をたくさん摂ります。痰の粘り気を減らす薬を飲んで痰を出しやすくしましょう。

痰を伴わない乾いた咳の場合は、医者から咳止めを処方されることがあります。乾いた咳は気道を外部から圧迫されたり、刺激性のガスを吸い込んだときに出ます。

咳の治療は病態によって異なります。

終わりに

健康な人でも肺や気管支から分泌物が出ます。それらの分泌物の90%以上は水分で気道壁から吸収されたり、呼気から蒸気として体外に排出されます。

つまり、通常、健康な人から痰が吐き出されることはないのです。

ただし、タバコを吸う人は健康な状態でも咳をしたり、痰の分泌量が多いです。

これはタバコに含まれるタールから身を守るために血液中にあるマクロファージという細胞がタールを食べて無害にし、痰として体外に出す働きがあるからです。この痰も生体防御反応によるものです。

このように咳や痰には、異物を体外に排出して、体内で菌が繁殖するのを抑える働きがあるので無理に止める必要はないのです。

咳や痰が出たら、自分で市販薬を購入して服用するよりも病院に行ったほうがいいかもしれませんね。



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2 Responses to “咳や痰を薬で止めるのは逆効果?身体を守る働きがある!”

  1. もゆ より:

    結局病院行って薬もらえってかいw

    • もゆさん
      コメントありがとうございます。

      すみません。病気関連の書籍や記事にありがちなオチを採用してしまいました。これはリスクヘッジの意味合いが強いのです。この記事を読んだから「薬を飲まないで悪化した」と言われても私には責任が取れません。

      だから、結果的にこう書くことが多くなってしまいます。乾燥剤の「これは食べられません」と同じ意味だと思って頂けたら幸いです。

      薬で咳や痰を無理やり止めない方がいいというのは、かかりつけ医師に聞いたことです。ただ、病院に行って咳や痰の原因を医者に判断してもらうことに意義があります。風邪だと思っていたら違う病気だったということもよくあるので。

      長文失礼しました。

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