ファルカオ負傷もジャクソン・マルティネスに要注意！

2014年のFIFAワールドカップで日本代表と対戦するコロンビア代表のエースFWラダメル・ファルカオが2014年1月22日のカップ戦で負傷。左膝前十字靭帯断裂の重傷でワールドカップに出場はかなり厳しい状況です。

ファルカオという絶対的なエースを失ったとしても、現在のコロンビア代表には選手層の厚さでカバーできる強さがあります。

ファルカオの代わりを務める候補には、ポルトガルのスポルティング・リスボンに所属するフレディ・モンテーロやドイツのヘルタ・ベルリンのアドリアン・ラモスなどの名前が挙げられています。

最有力候補は、ポルトガルのFCポルトに所属するジャクソン・マルティネスです。ファルカオに匹敵するほどのポテンシャルを秘めたジャクソン・マルティネスの生い立ちやプレースタイルを紹介していきます。


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■ジャクソン・マルティネスの生い立ちや所属クラブ

ジャクソン・アルレイ・マルティネス・バレンシア（Jackson Arley Martínez Valencia）は、1986年10月3日生まれのFCポルト所属するサッカー選手です。

2004年にコロンビアのメデジンを拠点とするインデペンディエンテ・メデジンの下部組織でプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせます。

インデペンディエンテ・メデジンは、コロンビアの英雄カルロス・バルデラマやスコーピオンキックで有名なレネ・イギータが在籍した歴史のあるクラブです。

2005年にトップチームに昇格。2008年には11得点を記録し、コロンビアで注目を集める存在になりました。2009年に得点王になり、エル・ティエンポ紙が選ぶ最優秀選手にも選ばれました。

インデペンディエンテ・メデジンでの活躍が認められて、ジャクソン・マルティネスは2009年にコロンビア代表デビューを果たしています。

2010年にメキシコのハグアレス・デ・チアパスに移籍。移籍後も順調に得点を重ね、2012年の7月にFCポルトへ移籍するまでの間にリーグ戦58試合に出場して28ゴールを記録しました。

2012−13シーズンが欧州初挑戦にも関わらず、ジャクソン・マルティネスはFCポルトでも大活躍を見せました。リーグ戦全30試合に出場し26得点を記録。スーペル・リーガ優勝に貢献し、自身も得点王を獲得しました。

UEFAチャンピオンズリーグでも3ゴールを記録して、欧州の舞台でも十分に活躍できる実力があることを証明。シーズン終了後にチェルシーやアーセナル、ナポリなどの強豪クラブが獲得に興味を示しました。

2013−14シーズンも前半戦を消化した時点で12ゴールを記録し、ハイペースでゴールを量産しています。

■ジャクソン・マルティネスのプレースタイル

ジャクソン・マルティネスは典型的なストライカーです。ファルカオと比較されることが多いのですが、プレースタイルは少し異なります。

裏へ抜け出すスピードが優れ、クロスに合わせる能力が高い選手です。豪快なシュートが持ち味なのですが、PKでクッキアイオ（チップキック）を見せる柔らかさもあります。

次にファルカオとの比較です。

ファルカオの178cm、72kgに対して、ジャクソン・マルティネスは184cmの75kgと身長が6cmほど高く、打点の高いヘディングシュートは武器のひとつです。

共通点はゴールへの嗅覚が優れているので、バイタルエリアでのゴールが多いです。フィニッシュの場面で両足を遜色なく使いこなすことができる点です。

ファルカオは多彩なフィニッシュワークが魅力的でジャクソン・マルティネスは、よりフィジカルを生かしたフィニッシュが多いです。

アーセナルからの関心に対して、ジャクソン・マルティネスはアーセナルのプレースタイルが好みで、自分のプレースタイルと合うとコメントしています。パスワークに上手に絡めるかはわかりませんが、エジルやカソルラ、ウィルシャーからのアシストでゴールを量産できる可能性を秘めています。

ジャクソン・マルティネスのダイナミックなプレーは迫力があってとても面白いですよ。

■終わりに

ファルカオの実績と比べると見劣りする部分もありますが、ジャクソン・マルティネスも引けを取らない実力を備えています。

個人的に日本代表が苦手とするタイプのストライカーは、ジャクソン・マルティネスの方だと思います。クロスの対応やゴールキーパーの質を考えると、空中戦やフィジカルで勝負をするタイプの選手は明らかに苦手です。

FCポルトで一緒にプレーしていたハメス・ロドリゲスとのホットラインは要注意です。

ファルカオが負傷で離脱してもジャクソン・マルティネスが控えているのでコロンビアがダークホースの一角であることは間違いないです。

2014年のFIFAワールドカップでさらなる飛躍を遂げる可能性があるジャクソン・マルティネスは楽しみな存在です。

※出典参照
日本楽観できず…コロンビア 絶対エース離脱もタレント“乱立” ― スポニチ Sponichi Annex サッカー
ジャクソン・マルティネス、アーセナル移籍示唆？ – Goal.com