いい歯医者の選び方がある。歯科はコンビニの数より多い。
いい歯医者の選び方を知る必要性がある
平成24年度の調査結果によると、現在、日本の歯科医の数は約10万2,500人。歯科医院の数は約6万8,000軒もあります。これは、コンビニの総店舗数約5万軒を大きく上回ります。これだけの数の歯科医院があるわけですから、本当にいい歯医者を見つけるのは難しいです。それに、歯科医や歯科医院の数が増え過ぎたことから問題が発生しているのです。
コンビニの場合は、店舗の数が増えて競争が激化するほど、各店舗の設備やサービスの質は向上するという相乗効果があります。
ところが、歯医者の場合は、少子化の影響で子どもの数が減り、虫歯の治療をする機会も次第に減ってきます。ゆえに患者の数が頭打ちになるので、歯医者の増加による競争の激化が過剰診療を引き起こし、歯科医療の質の低下の原因になります。
このような問題があることを踏まえると、自ずと患者がいい歯医者を選ぶ必要性を感じてくるはずです。だから、今回は、いい歯医者の選び方について書きます。
いい歯医者の条件は?
いい歯医者には、わかりやすい条件があります。まず、歯科衛生士が常勤している医院であることが重要です。なぜなら、歯科衛生士を雇用する診療体制が整っているという証拠になるからです。もちろん、歯科医が衛生士の仕事をこなすことはできますが、歯科衛生士が主体となり、診療体系に基本検査とメンテナンスがきちんと組み込まれているのがいい歯医者です。
たまに歯科衛生士なのか歯科助手なのか見分けづらい医院があります。実は、これだけでこういった医院は、いい歯医者ではないことがわかります。理由は、資格を持った医療スタッフとその他のスタッフをきちんと分けて患者に明示しなければいけないと歯科医師法で決められているからです。医療資格を持っていない歯科助手は、患者の口腔内に指を入れることすらできないのですから、それは当然のことですね。
このような医療機関としての基本項目を患者にきちんと伝える仕組みは、患者が医院の質を知る際の一つの基準となります。
初診で安心できるかが大事なポイント
いい歯医者の選び方としては、初診のときに安心して治療を受けられるかが大事なポイントとなります。初診のときは、たいてい基本検査を受けます。基本検査の主な目的は、患者が歯科医院にかかるきっかけとなった疾患がどの程度進行しているかを調べたり、歯周病や歯石の有無をチェックするところにあります。
いい歯医者は、以下の感じで基本検査をするようです。
①患者が問診票に記入します。
②医師が問診票を確認しながら問診を行います。
③歯周基本検査。歯を失う大きな原因となる歯周病の検査を行います。歯周病になっている場合、いくら虫歯を治療したところで口内環境が改善しないからです。
④口腔内写真撮影。診察前に口腔内の状況を視覚的に確認しておきます。これは経過観察のときに使えるほか、より多くの情報を得ようとする医院の姿勢が感じられます。
⑤X線撮影。的確な診断をするためにレントゲン写真を撮影します。マイクロスコープを保持していたり、医師がルーペを使うと、より確実な治療を受けることができます。
⑥サリバテスト。これは、虫歯や歯周病のリスクを把握するための唾液検査のことです。自費で5,000円程度かかります。
⑦診療体系の説明。設備や料金、治療方針、待ち時間などに疑問や気になる点があったら聞いてみましょう。
この他にも、顕微鏡による歯垢の確認、虫歯や歯周病になった原因の説明、歯石除去、歯のクリーニングなどを行うことがあります。
これだけの手順があるので初診のときは、けっこうな時間がかかります。ただ、丁寧な検査や説明、医師や衛生士とのコミュニケーションなどは、安心して治療を受けられるかどうかを判断する大事な基準になるでしょう。
自分があらゆる面で納得して治療を受けられる医院がいい歯医者で、自分が少しでも不安になる部分があったり、納得できない部分がある場合は自分にとって、あまりいい歯医者ではないかもしれませんね。
いかがでしたか?以上がいい歯医者の選び方です。少しでも参考にして頂ければと思います。
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