座禅の効果とは?基本的な手の組み方は?
坐禅は一般の人でも行える仏道の修行で、お寺だけではなく、自宅で簡単に実践することができます。
坐禅には、精神統一や集中力の向上、心身のリラックスなどの効果があります。座禅は仏教の始まりから存在し、たくさんの偉人が行ってきました。
アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズやノーベル文学賞を受賞した川端康成、NBAの名将フィル・ジャクソン、バスケットボールの神様と呼ばれるマイケル・ジョーダンなど、世界的な成功者には座禅愛好家が多いです。
坐禅の基本は、正しく姿勢と呼吸を整え、心を整えます。無の心境に至ることを目指して行います。
禅の基本的な三つの所作
ついでに禅の三つの基本的な所作を覚えておくとよいでしょう。法界定印(ほっかいじょういん)、叉手(しゃしゅ)、合掌(がっしょう)は、禅寺で必ず教わる基本所作で三進退(さんしんたい)と呼ばれています。三進退には、体と心を見つめて体の緊張をほどいていき、日常の所作すべてを美しくする効果があります。三進退を体で覚えることにより、何をしていても心に響く美しい動きができるようになります。
法界定印
法界定印とは、右の掌の上に左の掌を重ねて置き、親指の先を紙一重につけて結ぶ印です。すべての基本になる手の所作です。手の心である掌を重ねてぬくもりを感じましょう。法界定印は、座禅を組むときの基本的な手の組み方となります。身体が緊張していると指に余計な力が入ってしまいます。
肩の力を抜いてリラックスしましょう。しかし、肩の力が緩みすぎると指が離れてしまいます。親指と人差し指で美しい楕円を描くように意識することが大切です。
叉手
叉手とは、立っている姿や歩いている姿を美しくする手の所作です。法界定印を結んだ両手を胸の高さまで上げて、左手の親指を握り込んで拳を作ります。その拳を右手で覆う手の姿勢を叉手といいます。
手の動きは、体に影響を与えます。叉手の姿勢をとるときには、身体の中心を意識して、全身の感覚を研ぎ澄ましましょう。
叉手は、座禅とは関係ありませんが、法界定印と関連する所作なので覚えておくとよいかもしれませんよ。
合掌
合掌は、動物の中でも人間だけがする祈りを奉げる所作です。叉手を顔の前に掲げ、掌を合わせると合掌になります。腕が地面と水平になるように軽くひじを張り、力を抜いて肩を落とします。
そして、指をまっすぐ揃えて立て、掌の間に隙間をあけないように重ねます。繰り返し正しい合掌をすることで、自然に力が抜けて美しくなります。
日本人は、意識しないで合掌をしています。食事の前後に自然に手を合わせていませんか?
日本人には、昔から食事の時に祈りを捧げる所作が習慣になっているのです。これは自然の恵みに感謝を表すという意味があります。
終わりに
心が落ち着いたり、集中力を高める効果がある座禅をマスターすれば、日常がより素晴らしくなるかもしれません。所作が変われば身体が変わる
身体が変われば行動が変わる
行動が変われば態度が変わる
態度が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
ぜひ、座禅の効果を実感してみて下さい。
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