アームストロング氏に八百長疑惑!LIVESTRONGへの影響

2012年8月24日に全米反ドーピング機関(USADA)より、ツール・ド・フランス(Tour de France)の7連覇を含む1998年8月1日以降の全タイトルの剥奪とトライアスロンを含む自転車競技からの永久追放の処分を受けた元自転車プロロードレース選手のランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏に今度は八百長疑惑が浮上しています。

1993年にアメリカで行われたスリフト・ドラッグ・クラシックでイタリア人の元選手であるロベルト・ガッジオーリ(Roberto Gaggioli)氏を10万ドルで買収したそうです。

スリフト・ドラッグ・クラシックとはピッツバーグ・クラシック(Pittsburgh Classic)、ウエスト・バージニア・クラシック(West Virginia Classic)、コアステーツ・レース(CoreStates race)の3レースで構成され、21日間に及んで開催されたミリオンダラーレース(Million Dollar Race)です。

ロベルト・ガッジオーリ氏はコアステーツ・レース(CoreStates race)の期間中に八百長があったことをイタリア紙のコリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に告発しています。

ロベルト・ガッジオーリ氏はレース期間中にランス・アームストロングから伝統的なイタリアのクリスマスケーキをプレゼントされ、その箱の中に10万ドルの紙幣が入っていたことを明かしています。

なお、レースに参加していた多くの選手が同じように買収されていたそうで、アームストロング氏は見事にスリフト・ドラッグ・クラシックで優勝しています。

ドーピング問題に続き、非常に残念なニュースです。アームストロング氏は、2013年1月14日のテレビ番組の収録の際にドーピングを認めています。八百長疑惑について真実がわかるのは時間の問題でしょう。

アームストロング氏はLIVESTRONG(リブストロング)財団の財団長としてガン撲滅の活動をしています。「強く生きよう」という意味を込めて、癌と診断された人とその家族などを勇気づけ、必要な情報や支援を提供しているだけにドーピングや八百長は許せない行為です。

ナイキのタイアップによって作られた「LIVESTRONG」と刻まれた黄色のリストバンドのキャンペーンは有名です。最近ではサッカー選手のレアル・マドリーに所属するウェールズ代表のガレス・ベイルがLIVESTRONGバンドをつけています。2004年頃にサッカー選手やNBA選手がつけて話題になりました。

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(※LIVESTRONGバンドをつけるガレス・ベイル)

当時、私もFCバルセロナに所属するロナウジーニョやカルレス・プジョルがつけているのを見て購入しました。今でもスポーツをするときにLIVESTRONGバンドをつけて活動を支援しているので今回のニュースは悲しいです。

なお、ナイキは既にリブストロング基金とのスポンサー契約を打ち切っていますが、資金の援助は継続しています。これまでにLIVESTRONGバンド8700万個が出回っているそうです。

アームストロング氏は過去に精巣がんを克服し、自転車競技界で最高の権威を持つツール・ド・フランスで7連覇を達成したことで世界の何百万人ものがん患者の希望の象徴となりました。

その象徴はすでに社会的信頼を完全に失い、LIVESTRONGの活動にも影響がでてくるのではないでしょうか。



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