アトピー性皮膚炎に合併する白内障の原因とは？

■白内障の症状とは？

ものがかすんで見えたり、まぶしくてものが見えにくいなどの異変は白内障の症状です。水晶体が濁って視力が低下する目の病気です。

白内障は、風景全体がうっすらとかすんで見えて、近くにあるものも遠くにあるものも見えづらくなるのが特徴です。水晶体の濁りに光が乱反射することによって、明るいところではまぶしくてものが見えにくい症状も現れます。

水晶体の濁りがひどくなるにつれてかすみが強くなり、やがて風景全体が白くかすんで見えるようになります。

■白内障の原因は加齢が多い

加齢による水晶体のタンパク質の変化は一種の老化現象です。水晶体を構成するタンパク質が加齢とともに変化し、水晶体が濁ってしまう白内障を加齢白内障と言います。

老化現象が進行するスピードは個人差があります。40代を境に患者数が増加していきます。

しかし、白内障の原因は加齢だけではありません。若年者でも白内障になる可能性は十分にあります。

■アトピー性皮膚炎の合併症

白内障は中高年が主に発症する目の病気なのですが、中高年以外が発症しないというわけではありません。

生後間もない乳児や若年者が発症するケースもあります。目の怪我や病気の影響で白内障を患うこともあります。

アトピー性皮膚炎の合併症として、白内障を発症するケースが多いと言われております。アトピー性皮膚炎が白内障を合併する原因は明らかになっていません。

水晶体を構成するタンパク質に対する免疫やステロイド薬の副作用などが考えられるそうです。また、かゆみをやわらげるために目の周りや頬を強く手で叩いたり、こすったりする刺激が原因とも言われております。

皮膚炎を患っている期間が長かったり、顔の皮膚炎症状が強い人ほど白内障や網膜剥離を発症する確率が高いので関係性が高いと考えられています。

■白内障の治療法

白内障の治療は、薬物療法と手術のパターンがあります。

軽度の白内障は、進行を遅くする点眼薬や飲み薬を用いた薬物療法です。白内障が進行して著しく視力が低下したり、日常生活に支障がある人は手術で水晶体を取り除きます。

■まとめ

目のかすみやまぶしさによる著しい視力の低下を感じたら、白内障の可能性があります。水晶体の濁りが進行すると、すりガラス越しでものを見ているような感じになるので早めの受診をお勧めします。

白内障の原因の多くは加齢です。しかし、アトピー性皮膚炎を患っている場合、白内障を合併する可能性が高いです。詳しい原因は解明されていないのですが、物理的な刺激などが考えられます。特に顔の皮膚炎症状が強い人は注意が必要です。

アトピー性皮膚炎と白内障の関係性は高いです。