ステロイド薬の副作用が皮膚に与える影響

病気によっては、ステロイド薬の服用が有効な治療法になります。病気の症状が改善することが多いですが、ステロイド薬には、たくさんの副作用があると知られています。

今回は、ステロイド薬が皮膚に与える副作用を紹介します。

ステロイド薬を長期間に及び飲み続けると、皮膚が薄くなったり、傷の治りが遅くなったり、血管壁が弱くなったり、ぶつけたわけでもないのに出血したりと様々な副作用の影響を受けます。

ニキビが出たり、多毛になったり、食欲増進の働きで肥満になり下腹部や足の皮膚に筋が入ったりと容姿にも影響を与えます。

皮膚萎縮に伴う症状

皮膚が薄くなることを皮膚萎縮をいいます。これが原因で弱い刺激で簡単に出血してしまうのです。また、ステロイド薬が持つ免疫力抑制作用で細菌やウイルスに感染しやすくなり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。

皮膚萎縮は、ステロイド外用薬を過剰に使用すると起こることがあります。医師の指示通りに使用しましょう。

局所に塗る薬は、二週間以上の連用を避ける必要があります。顔に塗る場合は、特に注意が必要です。

皮膚萎縮は、手術が必要になる場合があります。しかし、ステロイド薬を服用していると、傷の治りが遅くなったり、潰瘍の治りが遅くなるので悪循環に陥ります。

皮膚科の指示をしっかり受けて治療しましょう。

ステロイド薬と肥満の関係

ステロイド薬には、食欲を増進させる働きがある上に脂肪代謝にも影響を与えます。カロリーの制限ができないと急激に体重が増加します。

急激な肥満と皮膚萎縮の症状が重なると、皮膚が伸びる方向と直角に走る筋が下腹部や足にできます。これを皮膚線状と呼びます。

ステロイド薬による一般的な肥満の症状は、体の中心部に脂肪がつきやすく、四肢の脂肪が少なくなる中心性肥満が多いです。体の中心部が太くなり、手足が細くなるのですが、体重が増えないのが特徴です。

しかし、自己管理ができなくなると典型的な肥満になり、皮膚線状ができるという美容上の大きな問題になります。

ステロイド薬が皮膚に与える副作用は避けようがないので、非常に難しい問題となります。

ステロイド薬と肥満は、とても厄介な関係なのです。

終わりに

ステロイド薬は、医師の指示通りに服用しましょう。飲み忘れたり、一度に過剰な量を服用したり、自分の判断で量を減らしたり、勝手にやめたりしてはいけません。

病気の回復が遅れたり、病気が再発する危険性があります。病気の症状が改善していく上で、皮膚に副作用の影響が出るのを避けるのは難しいです。

特にステロイド薬を長期間飲み続けると、皮膚が萎縮したり紫斑ができたりします。しかし、ステロイド薬の量が減ると次第に症状は治まります。

副作用をよく知れば、必要以上にステロイド薬を恐れることはなくなります。適切な治療を受けるには、正しい知識が必要になりますね。



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