加齢黄斑変性の症状や原因は?目の異変は危険のサイン
■加齢黄斑変性の症状
加齢黄斑変性になると、ものがゆがんで見えたり、 視界の中心部が見えづらくなったり、視界の中心部が暗くて見えないなどの症状を自覚します。
変視症や中心視力の低下、中心暗転は、日常生活に大きな支障をきたします。色が見分けづらくなる色覚異常が生じることもあります。
欧米では、加齢黄斑変性が成人になってから失明に至る最大の原因となっているそうです。近年、日本でも加齢黄斑変性の患者数は増加傾向にあります。
■加齢黄斑変性の原因
なぜ、加齢黄斑変性の患者数が増えたのでしょうか?
それはLEDやスマホ、タブレットの普及し、ブルーライトを見る時間が増えたことが原因です。近年、私たちの身の回りの電子機器は大きく変化しました。
照明は蛍光灯からLEDライトへ、テレビはブラウン管から液晶へ、最新型のゲーム機もブルーライトを多く発する傾向にあります。
そして、スマホやタブレットが急速に普及したことによって、ブルーライトを見る時間が圧倒的に増えました。ブルーライトは、紫外線に次いで強いエネルギーを発しています。
目への刺激も強く、網膜や黄斑部にダメージをあたえ、網膜疾患や加齢黄斑変性を引き起こす原因のひとつとして考えられています。
加齢黄斑変性は早期発見と早期治療によって、さらなる視力の低下を抑えたり、視力を回復することが可能です。症状を自覚したら早めの受診と検査が大切です。
■加齢黄斑変性の予防
加齢黄斑変性と生活習慣病は関係が深いです。高血圧や高脂血症、動脈硬化などの症状を患っていると、目の血管の血液の循環や代謝が悪くなります。
また、喫煙も血液の流れが悪くなるので喫煙者は非喫煙者と比べて加齢黄斑変性の発症率が3倍高いです。これが網膜色素上皮に老廃物がたまりやすくなり、加齢黄斑変性の発症につながります。
生活習慣病や禁煙をすることで加齢黄斑変性を予防することができます。適度に運動をして、高カロリーや高脂質、塩分過多の食事を避けることが重要です。
■生活習慣病を予防する食事
ビタミンCやビタミンE、βカロチン、亜鉛が多く含まれている食事が生活習慣病を防ぐのに効果的です。
ビタミンCとβカロチンは緑黄色野菜や果物に多く含まれています。ビタミンEはサンマやイワシ、アーモンド、落花生などに含まれています。
亜鉛は、納豆や小豆、高野豆腐などの豆類や牡蠣、鳥のささみに多く含まれています。これらの栄養素には、生活習慣病や老化を促進する原因の活性酸素の働きを抑えてくれます。
アメリカの研究でこれらの栄養素が加齢黄斑変性の進行を抑える可能性があることが確認されています。
■まとめ
加齢黄斑変性の治療は大変です。日本ではレーザー光凝固と光線力学的療法が加齢黄斑変性の治療法です。どちらの治療法にもリスクがあります。
レーザー光凝固の場合、レーザーで新生血管を焼きつぶすで病気に進行に歯止めをかけます。しかし、正常な網膜も同時に凝固されてしまうので、見ようとしているものの横にあるものが見えないという症状が現れるリスクがあります。
光線力学的療法の場合も強い日焼け症状が出たり、合併症を生じる可能性があります。網膜出血が生じると著しく視力が低下します。
したがって、加齢黄斑変性は未然に予防することが重要です。ブルーライト対策や禁煙、生活習慣の見直しが必要不可欠です。加齢黄斑変性の注目度は、今後さらに高まることになるでしょう。
【スポンサーリンク】