耳鼻咽喉科でかかる費用は?アレルギー性鼻炎の検査はいくら?
鼻水がなかなか止まらない、風邪をひいてもいないのにくしゃみが出る、鼻が詰まって匂いがわかりづらいなど、鼻に不快な症状の原因がわからない場合は検査が必要な場合があります。
鼻の検査は、視診やエックス線検査、画像診断がメインです。そこで、気になってくるのが検査費用ですよね?今回は、耳鼻咽喉科がやる検査の概要と費用についてまとめてみました。
耳鼻咽喉科の診察費用は?
耳鼻咽喉科を受診すると、最初に視診が行われます。初診料が3割負担で850円、再診料が220円となっています。診察や検査の費用はどこの病院でも同じです。視診は、額帯鏡と鼻鏡という器具を使って鼻の中を調べます。額帯鏡とは、額につける鏡のことで、鏡の真ん中に直径1センチ程度の穴が開いており、患者の後ろにある光を集めて鼻の中を明るく照らします。
額帯鏡は、医者のシンボル的なアイテムでしたが、現在は耳鼻咽喉科医しか使っていないようです。確かに耳鼻咽喉科でしか見かけたことがありませんね。
鼻鏡は、鼻の穴を広げて中をのぞくときに使います。鼻鏡を使って、鼻の粘膜の変化や分泌液の状態をみて診断します。より正確な診断をする場合は、内視鏡を使って患部や病変を直接観察します。
鼻の内視鏡検査の費用は?
内視鏡には、両手で扱うものや片手で扱うもの、先が曲がるものや同時に処理を行うことができるものなどがあります。内視鏡を見ながら鼻血を止めたり、異物を摘出することができます。ところが、最近は内視鏡ではなく、ファイバースコープを使って検査をすることが多いです。検査は、鼻の粘膜に麻酔をしてから行うので痛みを感じることはないです。検査費用は、3割負担で1800円くらいとなっています。
内視鏡は、鼻咽腔をみるもので副鼻腔の中まで観察するのは難しいです。副鼻腔は、X線やCTなどによる画像診断が行われます。
X線やCTなどの画像診断でかかる費用は?
X線検査では、副鼻腔に異常な陰影がないかをみます。副鼻腔内に炎症があったり、膿が溜まっていると、グレーや白く濁って写し出されます。また、その炎症の範囲や程度を調べる場合は、CT検査を行うことが多いです。CTとは、多方向からの人体内部のエックス線透過量の違いを計算し、その情報をコンピューターが処理して、人体の断層像を作り出す検査のことです。
副鼻腔炎などの調べる2方向からのX線検査で710円程度かかり、CT検査で約3500〜4500円程度の費用がかかります。
アレルギー性鼻炎の検査費用は?
アレルギー性鼻炎を抱えている人が増えているので、この検査を受ける人も増えていますね。アレルギー性鼻炎が疑われる場合は、血液検査を行います。炎症反応の指標となるアレルゲン物質を調べることで炎症の程度はわります。ハウスダスト、ヤケヒョウダニ、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ヨモギ、カビなどの基本的なアレルゲン物質の検査で1800〜2200円程度の費用がかかります。
ですが、アレルギーの検査にはお得な方法があります。それは、MAST33という検査方法です。食物14種、花粉9種、鼻炎・アトピー10種の33項目のアレルゲンを1回で測定できる保険適応の検査です。
3割負担で約5000〜6000円の費用がかかりますが、33項目の頻度の高いアレルゲン測定結果がわかります。食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の患者も増えているので、アレルギー性鼻炎の検査を検討している方には、MAST33をおすすめします。
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