住宅ローン金利の仕組みを知らないと損する!?
住宅ローンは、銀行がお金を借り手に長期間貸すことになります。そして、銀行も借り手も数千万円規模の大金を自由に動かすことができないという流動性リスクを負います。
銀行は、リスクに見合った金利を設定した上で長期間に及び大金を貸し出します。
住宅ローンの金利には、ローンを組んだ時点で金利が変わらない固定金利と世の中の金利の変動に応じて変更することができる変動金利があります。
固定金利と変動金利では、金利が異なります。住宅ローンの仕組みがわかれば、ローンを組むときのリスクを避けることができます。
住宅の価値とは?住宅ローンと金利の関係性
住宅ローンは銀行に有利なビジネス
住宅ローンは、銀行にとってリスクが低いビジネスです。銀行は、お金を貸し出すときに住宅を担保にとります。借り手の返済が滞ったら、銀行は住宅を差し押さえて売却することができます。
さらに、銀行は貸付金の全額を回収できなくても、借り手に残額を返済を請求すればよいだけなのです。
このように、借り手は返済が苦しくなると住宅を失い、手元に借金だけが残ります。銀行は、借り手の返済が滞れば、住宅を差し押さえて売却し、貸付金を簡単に回収することができます。
銀行は、貸し倒れとなるリスクを回避する仕組みを作っているので、住宅ローンはリスクが低いビジネスになっているのです。
変動金利を選ぶと得するのか?
住宅ローンは、銀行にとってリスクが少ないビジネスだということがわかったかと思います。次に、借り手がよく選択する変動金利のリスクについてです。変動金利は、固定金利よりも金利が低めに設定されています。なぜ、変動金利の方が金利が低いのでしょうか?そして、変動金利を選択すると借り手は得するのでしょうか?
金利には、常に変動するリスクが存在します。銀行は、固定金利で住宅ローンを組んだ時点で、利率を返済が終わるまで変えられないというリスクを負います。
世の中の金利が上がったとしても、受け取る金利は上がりません。銀行は、このリスクを負いたくないので、できるだけ変動金利でお金を貸したいと思っています。
変動金利よりも固定金利の金利が高く設定されているのは、金利変動のリスクの分を上乗せしているからなのです。逆に、変動金利は金利変動リスクを銀行が借り手に負わせています。
だから、金利を低く設定できるのです。
銀行や不動産屋から毎月の支払額が少ない変動金利をすすめられ、固定金利よりも変動金利を選択する人が多いようです。しかし、多くの人は、負わされたリスクに気づいていないのです。
日本は先行きが不透明な社会なので、金利変動のリスクを考えると、借り手が変動金利を選択して得するとは断言できませんね。
まとめ
住宅ローンは、銀行が損するリスクを回避できる仕組みになっているのです。借り手が固定金利を選択すれば、銀行は流動性リスクと金利変動リスクを金利を高めに設定することで補います。また、借り手が変動金利を選択すれば、金利変動リスクを避けることができます。
同時に借り手は、購入した住宅を担保にとられます。ローンの返済が滞れば、銀行は住宅を売却することで貸付金を回収することができます。
このように、住宅ローンは銀行にとって、リスクが低いビジネスなのです。借り手は、毎月の支払額が少ない変動金利を選択し、気づかないうちに金利変動リスクを負わされているのです。
金利変動のリスクを負わない固定金利で、住宅ローンを組むのがよい選択をされています。
これが住宅ローンに潜む甘い罠なのです。
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