住宅に価値はあるのか?変動金利は大きなリスク!

住宅の価値は、国によって考え方が異なります。日本では新築ほど価値が高いとされ、中古の値下がりが激しいです。しかし、イギリスでは古い住宅ほど値が上がり、アメリカでは中古の住宅が値下がりしにくいという価値観を持っています。

新築住宅でも住み始めた瞬間に中古になり、大きく価値が下がります。これが日本の住宅に対する価値観です。

住宅ローンを組んで新築の住宅を購入した場合、住み始めた瞬間に住宅の価値が下がっても、銀行に返す借金の額が減るわけではありません。

つまり、住宅の資産価値と新築価格は異なっているので、家を購入すると知らぬ間に損しているのです。

先行きが不透明な日本で住宅を購入するリスクとは?

住宅を購入すると流動性リスクを負う

住宅を購入すると、数千万円規模の大きなお金を住宅という資産に固定することになります。つまり、お金を自由に動かすことができない「流動性リスク」が発生します。

流動性リスクとは、お金が必要なタイミングで必要な額だけ引き出したり、換金したりできないことをいいます。金融界の専門用語で一種のリスクとされています。

逆に、お金の自由とは、いつでも好きなときにお金を引き出して使えるという状況です。お金の自由を放棄して、銀行にお金を預けることで金利という見返りを得ます。さらに、自由を失う時間が長いほど金利は高くなります。

要するに、お金を長い期間貸し出すということは、それだけ大きな流動性リスクを負うことになるのです。

住宅ローンを組んでマイホームを購入すると、大金が必要になっても簡単にお金を動かせなくなるので、流動性リスクを回避することはできないのです。

住宅ローンを組むときの金利のリスク

住宅ローンの金利には、借りたときに決めた金利が変わらない固定金利世の中の金利の変動に応じて半年ごとに見直される変動金利があります。

固定金利は、金利がずっと変わらないので返済額も変わらないというメリットがあります。しかし、金利は変動金利に比べ高めに設定されています。

変動金利は、固定金利に比べ金利が低いので毎月の返済額が低いです。多くの人が毎月の支払額を少なくしたいと考えるので、銀行も不動産屋も客を説得しやすい変動金利をすすめます。

実際に低金利が続いているので変動金利を選ぶ人が多いです。しかし、株価や長期金利が上昇すると住宅ローンの金利の上昇は避けられません。

1%の金利で住宅ローンを組んだとしても、その後に2%や3%、それ以上に金利が上昇するかもしれないというリスクがあります。

1%金利が変動するだけで、年間に支払う利息は数十万円規模で変わります。低金利が続くことを前提として変動金利を選択すると、将来の金利の上昇で返済が苦しくなる可能性が十分にあります。

住宅ローンを組む際は、金利が上昇する可能性をよく考慮して固定金利か変動金利を選択しましょう。

まとめ

住宅を購入する際に考慮すべきリスクは数多くあります。リスクを知るためには、日本人の住宅に対する価値観を知っておかなければなりません。

日本では、新築の住宅ほど価値が高いと考えています。反面、中古の住宅の値は激しく下がります。つまり、新築の住宅を購入しても住み始めた瞬間に価値が下がります。

住宅という資産は手に入るけど、その住宅には新築購入価格以下の価値しかないのです。また、数千万円ほどの資産を住宅に固定するという流動性リスクを負うことになります。

住宅を購入してお金の自由を失うということは、とても大きなリスクになるのです。

さらに、住宅ローンを組むときに注意すべきことがあります。変動金利を選択すると、金利が上昇するかもしれない金利変動リスクと向き合う必要があります。

毎月の返済額が低いからといって変動金利を選ぶのは危険です。たった1%金利が変動するだけで、年間に支払う利息は数十万円増えます。

このように、住宅を購入する際に考慮しなければならないリスクがあります。これはリスクのほんの一部です。よく考えてから住宅を購入しましょう。



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