近視、遠視、乱視の見え方の違いとは?
近視や遠視、乱視といった屈折異常や老眼は、もっとも身近な目の悩みです。
近視の見え方は、近くの新聞や雑誌の文字ははっきり見えるけど、遠くにあるものはぼやけてよく見えないのです。
軽度の遠視の見え方は、遠くにある標識の文字などは見えるけど、近くの雑誌や新聞の文字は、ぼやけて見えにくいです。
重度の遠視の見え方は、遠くにあるものも近くにあるものも、ぼやけて見えません。すべての遠視の人が遠くのものがよく見えるわけではないのです。
乱視の見え方は、ものが二重に見えたり、ものがにじんだりブレて見えます。
老眼は、近くにあるものがぼやけてよく見えません。老眼になると、新聞や雑誌、スマホなどを目から離して見ようとしがちです。
何故ものがぼやけて見えてしまうのか?
眼球を通過する光は、角膜や水晶体を通過する際に屈折し、網膜上に集中します。角膜や水晶体がほぼ均一のカーブを描いているため、眼球から入った光は眼球内にある箇所に集まるのです。屈折異常がない目で遠くを見る場合、眼球内に入った光は網膜上に焦点を結びます。しかし、近視の目で遠くを見る場合、網膜の手前で焦点を結んでしまうので、遠くがぼやけてしまいます。
遠視の目は、網膜の後ろで焦点を結びます。したがって、近くのものを見るときも遠くのものを見るときも、ピントを合わせる努力が必要となり目が疲れやすくなります。
乱視は、角膜のカーブが縦方向と横方向で異なっていたり、角膜の表面がデコボコしているため、焦点を結ぶ位置が定まらず、ものが二重に見えたりブレて見えるようになります。
老眼は、加齢とともにピントを調節する筋肉が衰えたり、水晶体の弾力性が失われて硬くなりピントを調節する機能の低下が原因で、近くにあるものが見えにくくなります。
主流になったレーシック手術とは?
屈折異常は、メガネやコンタクトレンズを用いて矯正します。老眼は、老眼鏡を用いて低下した調整力を補います。最近では、レーザー光線で角膜を削って屈折異常を矯正する屈折矯正手術が増えています。一般的には、レーシック手術と呼ばれています。
レーシック手術は、自由診療のため健康保険が適用外になることが多く、高額な手術費用を全額自己負担しなければなりません。しかし、保険会社によっては3万円〜10万円の給付金が支給されます。
この手術は、目の状態によって受けられないこともあります。また、手術を受けた人の全員が裸眼で1.0以上の視力が出るわけではありません。
レーシック手術には、合併症や後遺症のリスクが伴います。この手術は、医師としっかり相談した上で受けるべきですね。
まとめ
■近視の見え方近くのものは見えても、遠くのものが見えない
網膜の手前で焦点を結んでしまうのが原因
■遠視の見え方
軽度の遠視は遠くは見えても、近くが見にくい
重度の遠視は遠くも近くもぼやけて見える
網膜の後ろで焦点を結んでしまうのが原因
■乱視の見え方
ものが二重に見えたり、にじんだりぼやけて見える
角膜のカーブが縦方向と横方向で異なっていたり、角膜の表面がデコボコしているため、焦点を結ぶ位置がまちまちになるのが原因
■老眼の見え方
近くのものがぼやけて見える
加齢とともにピントを調整する能力の低下が原因
今回は、近視や遠視、乱視、老眼の見え方やこれらの屈折異常の理由や矯正法について簡単に説明させて頂きました。
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