転勤や退職のときに贈る餞別の金額の相場とお返しのマナーは?

「出会いがあれば必ず別れるときがくる」とよくいいます。会社に勤めていれば、退職や人事異動に伴う転勤がつきものです。日本には、別れの際に餞別を贈る慣例があります。

社会人になると、多くが人が餞別を贈ったり、受け取る機会を経験するかと思います。そんなときに気になるのが、転勤者や退職者に贈る餞別の金額の相場や表書きです。

また、餞別を受け取ったら、お返しをするべきなのか、しなくてもいいものなのかと疑問に思うこともあるでしょう。今回は、転勤者や退職者に贈る餞別の金額の相場やお返しのマナーを紹介します。

転勤や退職の餞別の金額の相場

1人当たりの金額:3000〜5000円

餞別は、お祝いではないので大金を包む必要はありません。3000〜5000円が相場となっていますが、お世話になった人には、10000円くらい贈るという人もけっこういるようです。

目上の方に対して、現金を贈るのは失礼にあたります。定年退職者に餞別を贈る場合は、現金よりも商品券やギフト券、品物を渡すほうが望ましいです。商品券や品物を贈る場合は、職場一同の合計金額が10000〜30000円になるようにしましょう。

餞別は、個別に贈るのではなく、職場一同として贈ることが多いです。

のし袋の表書きの書き方について

転勤者へ餞別を贈るときは、のし袋の表書きを「御餞別」にするのが無難です。なぜなら、転勤が必ずしも栄転とは限らないからです。実際は、左遷なのに表書きを「祝御栄転」や「御祝」にしたら、傷口に塩を塗って送り出すようなものです。

また、定年退職者へ餞別を贈るときは、のし袋の表書きを「定年退職祝」ではなく、「御礼」か「感謝を込めて」にします。これは、会社をやめて寂しい思いをしている方への配慮です。

餞別は、転勤者や退職者の労をねぎらう送別会のときに渡すのが一般的です。蝶結びの水引がついたのし袋に包んで渡しましょう。結婚退職者へは、餞別という名目ではなく、職場一同で結婚祝いを贈ると喜ばれます。

餞別にお返しは必要ない

餞別をもらっても、お返しをする必要はありません。しかし、生活が落ち着いてから、御礼状を出すのは最低限のマナーとなっています。

お返しをする必要はないのですが、御礼状と一緒に品物を贈ることが多いみたいです。転勤者は、御礼状に転勤先の会社や地域の雰囲気を書いて、名産品などと一緒に贈ります。退職者は、御礼状で近況報告をしたり、大勢でつまむことができる御菓子などを一緒に贈ります。

お返しの金額の相場は、受け取った金額の3分の1から半額程度となっています。



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