風邪の治療方法と治療薬はない?治るまでの期間は?
「風邪は万病の元」といわれています。
実際、風邪の明確な治療方法は未だに発見されていません。最新の治療でも、根本的な治療法や治療薬は見つかっておらず、自然治癒力を高める方法しか見つかっていないというのが現状です。
風邪のウイルスは100種類以上!?
風邪ウイルスは、呼吸器の入り口である鼻と口からが体内の奥や肺に入ります。ウイルスが喉に侵入すると風邪の症状を引き起こします。この風邪ウイルスは、100種類以上存在することが判明しています。鼻風邪を起こすライノウイルスやコロナウイルス、下痢の症状が出やすいエンテロウイルスやエコーウイルスが代表的な風邪ウイルスです。
アデノウイルスは喉の痛みや下痢などの症状を引き起こします。温度や湿度に強いため、夏でも広まりやすく、夏風邪の原因になるウイルスです。
子供が感染しやすいRSウイルスは、ひどい咳や気管支炎を引き起こします。乳幼児にとっては最も危険な感染症の一つです。マイコプラズマ肺炎も同様に子供がなりやすい病気です。マイコプラズマなどの細菌も風邪の原因になります。
このように、風邪はどのウイルスに感染するかで症状がまったく異なります。したがって、風邪を根本的に治す方法や薬を発見するのは難しいのです。
現在の風邪の治療方法は?
では、現在の風邪の治療法はどうなっているのでしょうか?現段階では、医者は風邪の症状を和らげる薬を処方することしかできません。風邪は単一の症状の病気ではなく、複合的な症状が組み合わさっている病気です。
鼻水や鼻づまりを改善する場合は抗ヒスタミン剤、痛みや熱を和らげる場合は解熱鎮痛剤を処方します。このような病気の原因に対してではなく、症状を緩和したり軽減させる治療を対症療法と呼びます。
鼻風邪を引き起こすライノウイルスは大人の風邪の約半数以上の原因になっています。
ライノウイルスの潜伏期間は1~3日と短いのですが、特効薬がありません。鼻水や鼻づまりなどの症状を和らげる薬を飲んで、安静に過ごすしかないのです。
風邪の症状は、だいたい2週間あればなくなります。
風邪はどのくらいで治るのか?
風邪は通常3~7日で完治します。場合によっては14日程度かかることもあるというのが医者の見解だそうです。無理をしないで安静にしていれば自然治癒する病気です。風邪のときは、体力が消耗してしまう入浴や飲酒を控えます。くれぐれも体力を激しく消耗する運動などはやめましょう。
風邪ウイルスが体内に侵入しても風邪を必ずひくというわけではありません。発病はそのときの身体の状態によります。疲れて体力が落ちているときは、風邪をひきやすく、ウイルスに対抗する抗体があったり、免疫力が保たれているときは発病しません。
免疫力の弱い乳幼児や高齢者は特に注意が必要です。風邪はしっかり治さないと、他の病気を引き起こす原因になるということを覚えておきましょう。
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