過呼吸の原因は?対処法は?パニック障害の可能性も?

マラソンなどの激しい運動の後に呼吸中枢が刺激され、多くの酸素を求めて激しく繰り返す呼吸が過呼吸です。

過呼吸とは、息を吸おうとしても息ができないような苦しさを感じ、呼吸を必要以上に繰り返してしまい、肺が過剰な換気活動をすることをいいます。

人間は健康な状態に保つために、体液や血液の酸性とアルカリ性のバランスを保っています。これをペーハーバランスといいます。

過呼吸により血中の酸素濃度は普通以上に高くなると、同時に呼吸と一緒に肺から二酸化炭素が出ていってしまいます。そのため、血液のペーハーバランスがアルカリ性に傾き、さらに呼吸を繰り返します。本人は空気を吸い込めないような苦しさを感じます。

過呼吸は病気?原因は緊張やストレス?

激しい運動後などに起こる過呼吸は病気ではありません。しかし、過剰に呼吸を繰り返してしまう病気もあります。

心筋梗塞の症状や肺疾患、脳神経の病気、薬物中毒、妊娠、発熱など身体に異常がある場合も過呼吸の症状がみられます。

しかし、それ以上に緊張や不安、ストレス、パニックなどの心理的要因や精神的要因によって起こることが多いです。

これらは過呼吸症候群(過換気症候群)と呼ばれ、パニック障害や強迫神経障害の症状としてみられる場合もあります。

パニック障害に陥りやすい場所とは?

パニック障害は持続的な不安や不満、心理的緊張、怒りなど気分を興奮させる状況で生じやすいです。例えば、満員電車や高速道路、人混みなどの場所が考えられます。

過労や寝不足などが原因でもパニック障害になることがあります。極度の緊張やストレスは、過呼吸だけでなく胃腸炎や頭痛などの症状を引き起こします。

心理的な過呼吸発作は、子供や若い女性の間で集団的に発生することがあります。過呼吸発作を起こした友人を見て、周囲の仲間も次々と過呼吸発作に陥ります。これを集団パニック(集団過呼吸)と呼びます。

集団パニックは、心霊スポットや学校、電車やバスの中などの閉鎖された空間や暑苦しい場所などで発生しやすいです。

過呼吸の対処法

過呼吸発作の治療は、パニックの度合いが強いと、稀に精神安定剤の注射を打つことがあります。

一般的な過呼吸の対処法は、膨らませた紙袋を口に当て、紙袋の中に吐いた空気を再び吸い込んで血中の二酸化炭素濃度を上げる方法を繰り返します。これを「ペーパーバッグ法」と呼びます。

紙袋がないときには、コンビニのビニール袋を用いることもあります。ところが、空気が漏れない袋を口にピッタリ当て過ぎると逆に酸素不足に陥ります。

ビニール袋を代用する場合は、口元に少し隙間を作って呼吸をしましょう。ペーパーバッグ法を繰り返しても良くならない場合は心療内科で診てもらいましょう。



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