朝食抜きでエネルギー不足になるのは嘘!医学的な根拠はない?
朝食を摂らない若者が増えている影響で、全国各地の大学が朝食を安価で提供するサービスを行っています。
また、農林水産省はホームページ上では、朝食を抜くと脳のエネルギーが不足して集中力や記憶力の低下などに繋がると訴えています。
朝食抜きが身体に悪いという根拠は?
朝食を抜いて学校や職場に行くと、 なんとなくイライラしたり、集中力が続かなくて、勉強や仕事がはかどらないことがあるかと思います。これらの原因は、本当に朝食抜きによるエネルギー不足なのでしょうか?
朝をご飯を食べて行っても学校や職場に不満があれば、ストレスを感じてイライラすることもあるでしょう。また、集中力には個人差があります。私情により勉強や仕事に集中できないこともあるでしょう。
それなのに、これらの問題をすべて朝食抜きによるエネルギー不足と考えるのは無理があると思いませんか?
そもそも本当に朝食を抜いただけで、エネルギー不足に陥るという医学的根拠はあるのでしょうか?
調べてみたのですが、どうやら朝食抜きが身体に悪いという医学的根拠はないようです。朝食を抜くと、前日の夜から長時間栄養素を補給することができないので、エネルギー源のブドウ糖が断たれた状態となり、血糖値が下がって活動が鈍くなるといいます。
これが朝食抜きを有害視する人たちの論拠となっています。この理論は、実際にほとんどの人に信じ込まれている常識だといえます。
朝食抜きでエネルギー不足になるのは嘘!
さて、あなたは食べ物を摂取してから、エネルギーになるまでにどれくらいの時間がかかるかご存じでしょうか?食べ物を摂取し、それが消化吸収されると、肝臓で解毒分解されます。そして、栄養素が血液中や各組織に行き渡るまでには、だいたい4~6時間以上かかります。
エネルギーの主体であるブドウ糖は、消化吸収が速く、特に砂糖などはすぐに吸収されます。ところが、朝食の主役となるご飯やパンは、食べてから徐々に消化吸収されるので4~5時間ほどかかって、ようやく血液中にブドウ糖の形で供給されます。
つまり、朝食を食べたからといって、それがすぐに午前中のエネルギーになるわけではないのです。ちなみに長くなるので省略しますが、睡眠中に溜め込んだ栄養素を午前中のエネルギーとして使います。
朝食抜きでエネルギー不足になるというのは、医学的根拠はないのです。
終わりに
では、なぜ厚生労働省や農林水産省は、朝食を欠かさずに食べることを推進するのでしょうか?答えは単純です。朝食を摂らない人が増えると、様々な業界に悪影響を及ぼすからです。食品業界はもちろんのこと、国民が健康になると、薬品業界や医療業界も経済的に困ります。
朝食有害説はけっこう有名です。
朝起きてお腹が空いていない状態でも「朝食は食べないといけない」という固定観念だけで毎日欠かさずに朝食を摂っている人もいるでしょう。
これが本当に身体に良いことだと言えるでしょうか?
朝食抜きで健康的にバリバリ働いている人が大勢います。実際に私自身も朝食は食べません。朝食を食べると、むしろ集中力が落ちてしまいます。
固定観念にとらわれていると真実を見逃してしまいますよ。
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