高島平団地が抱える高齢化問題【東京都・心霊スポット】

団地の聖地」と呼ばれている団地が東京都板橋区にあります。それが全国最大級の「高島平団地」です。都営地下鉄三田線の高島平駅と新高島平駅の南側に団地が一帯に広がっています。

かつて自殺の名所と報道され、心霊スポットとして有名になりましたが、今では高齢者と外国人の入居者が目立ち、空き部屋も増えています。

自殺の名所から心霊スポットへ

団地の聖地「高島平団地」

この高島平団地への入居が始まったのは、1972年のことでした。当時、都内には高層の建造物が少なかったため、投身自殺者が数多く訪れました。

1977年4月に父子3人が投身自殺をした事件がきっかけで、「自殺の名所」と呼ばれるようになりました。自殺者の数は、1980年の時点で133人に達し、社会問題になりました。

自殺者が後を絶たなかったため、1981年に高層団地の3階以上の廊下や非常階段などに鉄柵を取り付けたり、屋上への侵入を禁止し、投身自殺者はほとんどなくなりました。

ところが、それ以降も首吊り自殺や孤独死、暴力団抗争殺人事件など、高島平団地内で亡くなる人は多いです。高島平団地が自殺の名所だったのは、もう過去の話なのですが、未だに心霊スポットとして名前が挙げられることが多いですね。

高齢者と外国人が目立つ団地へ

高齢化する高島平団地周辺

1990年代に入ると、高島平団地の人口は徐々に減り始め、少子高齢化が目立つようになりました。2012年の調査によれば、住人の41%が65歳以上の高齢者となっているようです。また、外国人の入居者が増え始め、全体の約5%を占めているそうです。中国人や韓国人、フィリピン人が多く、約800人の外国人が入居しているとのこと。

月刊地域づくり – 第252号(高島平団地の再生プロジェクト)

板橋区は埼玉県に隣接しており、そしてすぐ近くの戸田市と川口市は外国人労働者が働く工場が多い地域です。そう考えると、高島平は外国人労働者にとって非常に立地の良い場所なのかもしれませんね。

感想

自殺の名所「高島平団地」

埼玉県に隣接する板橋区の観光スポットやディープスポットを調べていると、すぐに「高島平団地」の名前が出てきました。高島平団地は、団地マニアなら一度は必ず訪れるであろう場所なので調べてみることにしました。

一言で感想を述べると、「とにかく広い」です。そして、一帯が高い建物と緑に囲まれているので、全体的に薄暗いという印象を持ちました。高齢化が進んでいるため、周辺ではシルバーカーを押す老人や杖をつく老人の姿が目立ちました。

高島平団地内

ところが、団地内に入ると少し違った印象を受けます。高島平壱番街商店街や公園には老人以外の人がたくさんいました。東武ストアや松坂屋ストア、専門店もあるので狭い範囲で買い物を済ませることができるので、高島平団地は暮らしやすい場所だと思います。

自殺の名所や心霊スポットとして有名になった高島平団地は、いつの間にか少子高齢化社会を象徴する存在となっています。



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