サッカーの無回転シュートが減る?ボールの改良で安定性向上

約2ヶ月後には、2014年サッカーワールドカップがブラジルで開催されます。公式球は、アディダス社が開発した「ブラズーカ」に決定しています。

ブラズーカは、十字形の6枚のパネルを組み合わせることでより球体に近づけています。こうすることにより、ボールの表面の溝の長さが短くなり、重さのバランスもよくなります。

選手の狙い通りに安定してボールが飛ぶように作られています。したがって、今年の大会では、無回転シュートが減るかもしれません。

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ワールドカップの公式球の変化

ワールドカップで使用するサッカーボールは、FIFA(国際サッカー連盟)公認のもので、1970年にメキシコで開催された大会以降、アディダス社が製造しています。

ボールの重さは420〜445グラム円周は68.5〜69.5cmなどの決まりがあります。昔のサッカーボールは、ゴムボールの表面に布を貼り、その上から人工皮革でできた黒色の五角形の12枚のパネルと白色の六角形の20枚のパネルを貼り合わせていました。

昔のサッカーボールといえば、白黒のイメージですね。

時代とともにボールは変化し、2006年にドイツで開催された大会の公式球「チームガイスト」から劇的に進化しました。パネルの数が従来の32枚から14枚に減りました。

パネルをつなぐ手縫い糸がなくなり、急激にボールの軌道が変化するようになりました。この大会からブレ玉と呼ばれる無回転シュートが話題になります。

当時、元ブラジル代表のジュニーニョ・ペルナンブカーノや現ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドが無回転フリーキックの名手でしたね。

ブレ玉は、ボールの改良により出現したのです。

2014年大会は無回転シュートが減る?

サッカーボールの飛び方は、ボールの回転と空気の流れが関係しています。また、ボールの性能が変わると、空気の流れの受け方が変わります。

例えば、ピンポン球は軽いので空気の影響を受けやすいですね。ピンポン球を投げると、大きくカーブしたりブレします。サッカーボールも昔と比べると、軽くなり空気の影響を受けるようになりました。

2010年の南アフリカで開催された大会の公式球「ジャブラニ」は、空中でボールが激しくブレました。デンマーク戦の本田圭佑の無回転フリーキックも空中で軌道を変えてブレましたね。

では、どうしてボールはブレるのでしょうか?

サッカーボールが無回転で飛んでいる時、ボールの後ろに空気のうずができやすくなります。このうずは、不安定で消えたり生じたります。

空気のうずの影響を受け、ボールが揺れたりブレたりするのです。これが無回転シュートの原理です。

よくブレたチームガイストとジャブラニは、異なる2種類のパネルが組み合わされていました。

しかし、ブラズーカはパネルが1種類になりました。これでボールの重さのバランスがよくなり、空気のうずができにくくなり安定して飛ぶようになります。

つまり、今年のブラジル大会ではブ無回転シュートが少なくなるそうです。過去2大会で多発したゴールキーパー泣かせのシーンが減ることはよいことですね。


それにしても、ブラズーカ高すぎませんか?公式球の価格はmワールドカップの度に上がっているような気がします。

終わりに

昔のサッカーボールは、パネルの数が多く、ボールの重さに偏りがありました。しかし、ブラズーカのパネルの数は少ないので、ボールが不規則に飛んだり、弾んだりするのを抑えてくれそうですね。

無回転シュートを狙って蹴っている分には問題ないのですが、キックミスなどが偶然ブレて、ゴールにつながるのは正直どうかと思っていました。

ブラズーカのおかげで大会のレベルが向上すると思います。2014年サッカーワールドカップが楽しみです。

※参照
2014 FIFAワールドカップブラジル 公式試合球『brazuca(ブラズーカ)』登場!



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