ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の名選手たち

ボスニア・ヘルツェゴビナは、優秀なタレントを数多く輩出しています。守備的なプレイヤーよりも攻撃的なプレイヤーが多く、ヨーロッパを代表するビッグクラブでプレーした選手もいるのです。

今回は現在のボスニア・ヘルツェゴビナ代表の選手を除く、ボスニア・ヘルツェゴビナが輩出した有名な三人のタレントを紹介します。

メホ・コドロ(Mehmed “Meho” Kodro) 生年月日:1967年1月12日

コドロは、ボスニア・ヘルツェゴビナサッカー史上最高のストライカーとして広く知られております。

1990年代前半にスペイン・リーガエスパニョーラのレアル・ソシエダ で活躍し、1991年から1995年までの4シーズン連続で2桁ゴールを達成。合計で73ゴールを記録しました。

1995-1996シーズンの開幕前にヨハン・クライフが指揮していたFCバルセロナに移籍。ロマーリオやクーマン、スビサレッタ、ベギリスタイン、エウゼビオなどの退団が影響して、バルセロナは3位でリーグを終え、コロドも9ゴールと苦い思いをしました。

シーズン終了後に指揮官のクライフが退団。コロドも退団し、FCバルセロナでの挑戦は残念な結果に終わりました。

1996年から2000年までボスニア・ヘルツェゴビナ代表の主将として活躍しました。13試合に出場し3ゴールを記録。

エルヴィル・バリッチ(Elvir Baljić) 生年月日:1974年7月8日

バリッチはトルコのクラブで活躍したストライカーです。1994年にFKサラエヴォでプロデビューを果たし、翌年にトルコのブルサスポルへ移籍しました。ブルサスポルの主力選手として活躍し、1998年にトルコの名門フェネルバフチェSKへ移籍。

ブルサスポルで4シーズン過ごし、リーグ戦87試合に出場して42ゴールを記録。フェネルバフチェではリーグ戦30試合に出場し18ゴールを記録しました。

1999−2000シーズンの開幕前にスペイン・リーガエスパニョーラの強豪レアル・マドリードへ当時の旧ユーゴスラビアの地域出身者では最高額の移籍金1800万ユーロ(約29億2800万円)で移籍。

レアル・マドリードでは怪我の影響で本来の力を発揮することができず、当時監督を務めていたトシャック監督の個人的な要請で実現したこの移籍は、スペイン紙マルカの読者が選ぶ世紀の大失敗移籍として語り継がれています。

バリッチは、シーズン終了後にフェネルバフチェへレンタル移籍で復帰。リーグ戦27試合に出場し5ゴールと調子を取り戻すことができなかったが、チームはスュペル・リグ優勝を達成してタイトルを獲得しました。

その後はトルコのクラブを転々とし、2008年に現役を引退。現在はボスニア・ヘルツェゴビナ代表のアシスタントコーチと務めています。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表として、39試合に出場し14ゴールを記録。

バリッチのキャリアの前半は本当に素晴らしいものでした。レアル・マドリードへの移籍で全てがうまくいかなくなり、不名誉な形で人々の記憶に残ってしまいました。

ハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidžić) 生年月日:1977年1月1日

サリハミジッチは、一般的にも知られているボスニア・ヘルツェゴビナ代表の選手だと思います。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の影響で1992年にドイツへ渡り、1995年にハンブルガーSVでプロデビューを飾りました。

サリハミジッチは、1998年に名門バイエルン・ミュンヘンへ移籍して、2000-01シーズンにはブンデスリーガ3連覇UEFAチャンピオンズリーグ制覇の2冠を達成に大きく貢献しました。

バイエルンには2006ー2007シーズンまでの9シーズン在籍して、6度のブンデスリーガ制覇とDFBポカールを4度制覇しました。

当時、ミュンヘンでのサリハミジッチの人気は守護神のオリバー・カーンやミヒャエル・バラックに匹敵するほどでした。

2007-2008シーズンからイタリアの名門ユヴェントスへ移籍。徐々に能力に衰えが見え始め、出場機会をそれほど多く得ることができず、2010-2011シーズンまでの4年間でリーグ戦55試合の出場にとどまりました。

4年契約満了後の2011年にVfLヴォルフスブルクへ移籍。2012年6月でVfLヴォルフスブルクとの契約が満了し、無所属となって現役引退を表明しました。

サリハミジッチは、ウイングや両サイドハーフ、両サイドバックをこなすユーティリティープレイヤーでハンブルガーSVとバイエルンでは常にチームの中心選手として活躍しました。

サリハミジッチは19歳でボスニア・ヘルツェゴビナ代表として初キャップを記録しています。2006年8月に代表引退を表明。10年間で43試合に出場して6ゴールを記録。

■まとめ

ボスニア・ヘルツェゴビナは、過去にレアル・マドリードやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンなどのヨーロッパを代表するビッグクラブでプレーした選手を輩出しています。

特にサリハミジッチは、ボスニア・ヘルツェゴビナを代表するプレイヤーです。長年にわたって代表チームにも貢献した素晴らしい選手で、クラブで獲得したタイトルの数も群を抜いています。

ようやくプレミアリーグのストーク・シティFCに所属するGKアスミル・ベゴヴィッチやドイツ・ブンデスリーガのレバークーゼンに所属するDFエミル・スパヒッチのようなディフェンシブなタレントも現れてきました。

優秀なディフェンシブな選手を数多く輩出できるようになれば、ワールドカップや欧州選手権でより良い結果を残すことができるでしょう。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は今後が楽しみな国ですね。

※出典参照

スペインのクラブが行った世紀の大失敗移籍は…? – ライブドアニュース



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