日焼け止めを買うときはSPFよりPAに注目するべき?

日焼け止め化粧品には、「SPF」や「PA」という表示が書かれています。SPFはSun Protection Factorの略で、紫外線B波をカットする力を示しています。

⇒SPF値に関する記事はコチラ!「日焼け止め化粧品の選び方!SPFを確認する理由とは?」

日焼け止め化粧品を購入する際はSPFよりPAが重要になります。

では、「PA」にはどのような意味があるのでしょうか?

PAの意味とは?

PAはProtection Grade of UVAの略で、紫外線A波(UVA)をカットする力を示します。SPF値のように数値で明確に表されず、+から+++の三段階で表示されます。

PA+はやや効果がある
PA++は効果がある
PA+++は非常に効果がある

皮膚が黒くなるまでの時間をPA+で2~4倍に延ばすことができます。PA++で4~8倍PA+++で8倍以上に延ばすことができます。

さらに、2013年1月からシミの原因をシャットアウトするPA++++の表記が解禁されています。

+の数が多いほど紫外線を防止する力が強く、肌が黒くなりにくいということを表しています。

PA値が明確な数字で表示できない理由は、紫外線A波の肌への影響は紫外線B波に比べて、すぐに現れるものではなく測定が難しいからです。

紫外線B波は照射後3~4時間ほどでサンバーンを起こしますが、紫外線A波は皮膚が黒くなるまでに数日かかります。

PA値の基準について

SPF値は世界共通の基準によって測定されていますが、PA値は日本独自の表示となっています。

多くの人が日焼け止め化粧品を選ぶとき、SPF値をよく確認しています。それはPA値がSPF値よりも後にできた基準のため、認知度が低いことが影響しているのかもしれません。

PA値は、「即時型黒化」を基準にして測られています。紫外線A波に当たってから数時間で皮膚に弱いタンニングが起こります。これを「即時型黒化」と呼びます。

数時間でメラニン生成は起こりませんが、皮膚の中ではプレメラニンの光酸化が起こり、黒いメラニンに変化します。これは日焼けとは別の反応ですが、紫外線A波による皮膚反応の一種でシミと関係があります。

つまり、シミの原因を防ぐには、SPF値よりPA値に注目するべきなのです。

日焼け止め化粧品を購入する際は基準

紫外線A波は皮膚の真皮にまで到達するので、シミやシワをつくる原因となります。表皮までしかほとんど到達しない紫外線B波に比べると、紫外線A波のほうが肌の深部で老化を促進します。

PA値は、その予防のために非常に役立つ表示なのです。したがって、日焼け止め化粧品を購入する際は、SPF値ではなくPA値を必ず確認しましょう。

日焼け止め化粧品を選ぶときの基準は、普段使うものならPA++、海や山などの紫外線が強い場所で使うものならPA+++、もしくはPA++++がよいでしょう。



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