エボラ出血熱の名前の由来とは?

「エボラ出血熱」はウイルス性出血熱の代表格

ウイルスに感染することで、高熱とともに出血が起こる感染症のことを「ウイルス性出血熱」といいます。出血熱のほとんどがウイルスによる感染症です。

その出血熱の代表格が「エボラ出血熱」です。エボラ出血熱は、エボラウイルスに感染することで発症します。初期段階では、発熱や頭痛などインフルエンザに似た症状が現れます。症状が重くなると、のどや筋肉などが痛んだり、胃や腸、歯ぐきからの出血が起きます。

名前の由来はエボラ川

エボラウイルスは、1976年にアフリカのスーダンやコンゴ民主共和国(旧ザイール)で発生しました。死亡した感染症の患者から見つかったウイルスに、中部アフリカに流れるエボラ川の名前がつけられたことが由来です。

その以降も、エボラ出血熱は、中央アフリカでときどき発生していました。しかし、現在の広範囲で感染者が続出している状況は、エボラウイルス発見以来初めてのことです。

西アフリカを中心に4,500人以上の命を奪う異常事態となっています。疑い例を含めると、7カ国で9,500例近くの報告があります。その内の大半をリベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国が占めています。

この事態は「2014年の西アフリカエボラ出血熱流行」と呼ばれるほど、世界的な問題になっています。

>>2014年の西アフリカエボラ出血熱流行(Wikipedia)

アフリカ大陸以外での自然発生はない

今のところ、エボラ出血熱の自然発生は、アフリカ大陸以外ではありません。しかし、自然発生ではないのですが、世界中の人々が行き来するアメリカで感染者が出てしまったことで、世界的に拡大する可能性が出てきています。

日本では、エボラ出血熱を含めウイルス性出血熱が発生したことがありません。検疫や入院、検査などが厳重に行われる仕組みができていますが、エボラウイルスが日本に持ち込まれる可能性はゼロではないです。

エボラウイルスは、致死率70%とされている人類が発見したウイルス中で最も危険なウイルスの一つです。したがって、エボラ出血熱は、非常に怖い病気なのです。

何もできず事態の終息を祈ることしかできないという状況に無力さを感じるばかりです。



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